サンローランパリ（SAINTLAURENTPARIS）は、イブ・サンローラン（YVESSAINTLAURENT）のアパレルラインを指します。1962年、オートクチュールメゾンとして誕生したイブ・サンローランは、創設の4年後,1966年にプレタポルテラインとしてイヴ・サンローランリヴ・ゴーシュを開設しました。2002年に創設者のムッシュイヴ・サンローランが引退をしたのを機にオートクチュール部門は閉鎖され、現在ではプレタポルテラインのみとなっています。2012年に就任したクリエイティブディレクター、エディ・スリマンが創設者であるイブに尊敬の念を込めて、2013年春夏コレクションより、アパレルラインを"サンローランパリ"と改名しました。これによりロゴも大きく改変され、よく知られているYSLの文字が重なったアドルフ・ムーロン・カッサンドルによるデザインのロゴは現在ではサンローランパリの服には使われておらず、化粧品のラインにのみ使用されています。その後、2016年、エディ・スリマンが退任し、ヴェルサーチで活躍していたアンソニーヴァカレロが新しくクリエイティブディレクターに就任しました。伝説となっている1966年に発表された男性用のタキシードを女性用に改良したスモーキング=タキシードや、モデルに一早く黒人やアジア人を起用するなど革新的な視点を持つブランドのポリシーは現在も受け継がれており多くの人々の支持を集めています。