家内の近況と今後の治療方針について

10月までの抗がん剤治療は順調に推移し腫瘍マーカーの値も下がっていました。このままがんが小さくなってくれればと考えていましたが、腫瘍マーカーとは直接関係ない別の数値が少しづつ上がってきていました。その数値は、臓器の一部が損傷したり壊死したりすると上昇するものですので、がん以外に併発している別の病気も心配になっていました。

元々腫瘍マーカーはがんにかかった時の目安とされるものですが、がんであっても数値に現れないことあるそうです。逆に数値に現れたとしてもどこを原発とするがんか特定することが難しいこともあるそうです。がんの指標となる腫瘍マーカーが下がっているにもかかわらず、なぜ肝臓の値が悪くなるのか?わからないまま数日が過ぎました。

そうして11月に入り、その気になっていた値が急激に上昇してしまいました。検査の結果で、頸部に転移したリンパでがんが大きくなっていて、そこからまた広がっていることがわかりました。おそらくこれが原因だあろうということでした。今の抗がん剤を続行すると数値を抑えることができなく、爆発的に増えていきますので、結局2種類目の抗がん剤は中断しなければならなくなりました。

頸部のリンパは脳に近いため、そこのガンを止めなければなりません。元々の原因である横行結腸も小さくなり、肝臓のがんも小さくなっていましたが、それとは無関係に治療を断念しなければならなくなりました。せっかく腫瘍マーカーが下がってきているにもかかわらず、続行不能となりました。

その時に主治医から衝撃的なことを伝えられました。「ガンを治す薬はなくなった。小さくする薬はもうなくなった。がんをこれ以上大きくしない薬しか無い」ということを。ガンを小さくして快方に向かう薬はもうなくなってしまいました。これからの治療は積極的に治すことはできず、延命が目的の治療しかないことを告げられました。

残されている薬は2種類しかありません。両方ともがんをこれ以上大きくしない抑制の効果しか得られません。とても強い薬なので副作用も比例して強く、効果は平均2ヶ月ほどしか期待できません。結局その時には選択肢がありませんでしたのでこの抗がん剤を行うことになりました。

そして、11月中旬よりその抗がん剤を始めることになりました。今回の抗がん剤は小さめの飲み薬、この薬にそんな大きな副作用があるものなのか?今までの薬の副作用が想像以上であったため、この飲み薬がどんなに強いものなのかまったく想像もできませんでした。

服用から数日してから副作用が出てきました。吐き気とめまいが日に日に酷くなってきました。そして次第に下痢も始まり2週目にも入ると食欲もほとんどなく急激に体調を崩し体重もみるみる減ってきていました。吐き気と目眩で終日寝たきりに近い状態が続き、台所からリビングに移動するのも大変なほどです。今まで毎日欠かすことのなかったお弁当も作れないほど、身体は衰弱していました。

病室から見える眺め。

そのような中12月6日に経過観察で外来で病院に行ったときのこと、体調不良によりその足で急遽入院となりました。検査の結果白血球・好中球・ヘモグロビンの値が極端に減少していて脱水症状を起こしていること、感染症の疑いがあるとのことでした。入院時は重症という感じではありませんでしたので週明けにでも退院できるであろうということでしたが、思うように熱が下がりませんでした。

なぜか夜間に発熱する周期のようで一時には39.3度まで上がってしまいました。背中、お腹などのがんが転移している箇所に、まるで心臓が付いたように「ドクンドクン」とこだまして激痛が走ったそうです。そして問題の首まわり(リンパ)も同じように熱をもち、膨れてきてしまいました。

この時ばかりは恐怖のあまり「もうこれで家に帰れなくなってしまうのでは?」と不安をおぼえたそうです。当日の朝に、わたくしが病院に行くことになっていたのですが、いつになく「早く来てほしい」と思ったそうです。いつも気持ちが強い家内が私に弱音を履くことなど、いまだかつて一度もありませんでした。このようなことを口にするのは家内と出会ってから初めてのことです。

それを機に高熱のピークは過ぎ、熱は夜間に上昇するものの徐々に安定して下がってきました。体調も安定し食欲も次第に取り戻していきました。体力も少しづつ取り戻し一人で歩くこともできるようになってきました。

今回の副作用と前回のものが重なり、1ヶ月の生活は想像以上に過酷なものでした。見えるところでは、肌が薄くなりザラザラになりかゆみで眠れない。手足のしびれで足裏の感覚も麻痺し、靴下を履いているのもわからないほどになりました。口内炎がひどく水も飲めない、歯磨きもできない。肌が薄くなって触っただけでも裂けそうになり。下痢で夜もゆっくり眠れない。突然襲ってくる狭心症。見えないところでは、白血球、好中球の減少での免疫低下で体調が崩れ、心臓の肥大で血圧が下がる。背中やお腹の痛みは副作用なのか?がんからくるものなのか?もうまったくわかりません。1日を通して起き上がれない状態が1ヶ月続きました。普通の生活ができる状態ではありませんでした。

そして家内と話し合った結果、普通の生活ができなくなるこの3番目の抗がん剤治療をこれ以上続けないことになりました。人としての生活を優先し、毎朝お弁当を作ったり、家族で食事をしたり、普通にあるいつもの生活を優先することになりました。

血液検査もクリアし、12月11日に退院することができました。今回の入院は直接がんが問題の入院ではなく、抗がん剤の副作用が原因でした。今は体調も安定し食欲も回復しています。12日(木)昨晩は久しぶりにぐっすりと眠れたようです。

残念ながら西洋医学ではもう治す方法がなくなってしまいました。
これからは東洋医学も取り入れ治療していきます。

以下、家内のFacebookページより

血液検査に来た癌研有明に急遽入院してます。
高熱を見透かされて😅
半年ぶりの懐かしい病院の窓からの眺めです。

ご報告ですが、
11月から延命治療に入りました。
治す抗がん剤が無くなりました。
今回の治療を最後に、緩和ケアです。

でもこれからが本番。
今まではドクターに頼りっきりの抗がん剤治療でしたが、これからは自分の身体は自分で治す💪と心が決まりました。
しっかり自分と向き合って、しっかり癌と戦っていく決心がつきました。