フェンディ（FENDI）は、1925年イタリア・ローマにエドアルド・フェンディとアデーレ・フェンディ夫妻により設立されたラグジュアリーブランドです。革製品のアトリエとしてオープンしたフェンディ。当時ハリウッドで流行していた毛皮の襟巻から着想を得て、毛皮コートの販売をスタートしたところ、これが大ヒットを果たします。イタリア人女性のステータスファッションとして一世を風靡しました。三代目となるシルヴィア・フェンディがクリエイティブ・ディレクターを務め、代々家族経営を行ってきたフェンディですが、1965年にシャネルを立て直したデザイナーでもあるカール・ラガーフェルドがレディースラインを手がけることになります。カールがデザインするファーコートはエナメル加工やステッチを施すなど、クラシカルな毛皮のイメージから一新した斬新なものでした。今までにないデザインに注目が集まり話題のアイテムとなります。「FUN FUR」を表す「ダブルF」マークの生地をファーコートの裏地に採用し、のちにキャンバスバッグなどにも使用され、フェンディといえば思い浮かぶ代表的な「ズッカ柄」が誕生しました。1990年代にフェンディのアイコンでもある"バゲット（BAGUETTE）"を生み出します。その名の通りバゲット（フランスパン）のように小脇に抱えることのできるバッグということから商品名にバゲットが付けられています。シーズン毎に数々のカラーリングやユニークなデザインのコレクションを発表し、現在は復刻版やヴィンテージ物が流行となっています。フェンディはサラ・ジェシカ・パーカーやケイトモスなど海外のセレブたちも愛してやまないブランドとなっています。。