エイポック イッセイミヤケ(A-POC ISSEYMIYAKE)は、イッセイミヤケブランドの一つ。イッセイミヤケは三宅一生によって1970年に創業されたブランドです。同氏は、1937年生まれで、多摩美術大学で学び、卒業後はフランス留学も経てジバンシィのメゾン等で活躍もしました。三宅一生は、大学在学中から衣服をデザインの一環と捉える特色ある視点で注目を浴び、三宅デザイン事務所を設立後は、日本のみならず世界各地の伝統技術を持つ職人のもとを訪れ、喪われつつある糸、染め、織りなどの技術を研究し、現代的なデザインとして復活させるプロジェクトの確立に携わりました。その後も、衣服は「一枚の布」であるという独自のコンセプトを掲げ、布以外の素材を用いた服作りに挑戦するなど、身体と衣服のよりよい関係を求め、独創的な試みを続けました。そうした試みの中で、1998年、後のクリエイティブディレクター藤原大(Dai Fujiwara)と共に、デジタルテクノロジーを用い、一本の糸、一枚の布が服になるまでの従来とは全く異なる独自の工程による革新的なプロセスを確立、これを「A-POC」(A Piece Of Cloth=一枚の布とEpoch=時代をかけあわせた造語)と名付け、パリコレクション「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」を発表、こうしてエイポックイッセイミヤケが誕生しました。2006年にニューヨーク近代美術館MoMAの永久コレクションに選ばれています。