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挑戦しなければチャンスなし 末っ子中学受験奮闘記

末っ子次男の中学受験でのことを綴ります。
次男を一言で例えるとまさしく「自由人」。我々昭和の時代によくいた活発でやんちゃな「悪ガキ」。頭ごなしに「あれだめ、これだめ」と押さえつけられることが大の苦手。良くも悪くも個性的なため、公立中学校にすすむことを懸念していました。この野生児が公立に行ったら個性も何もかも自分自身で抑えないと職員とうまくやっていけない、3年間檻に閉じ込められたような窮屈な学校生活になることになるに違いない。できれば私立中学に入学させ、伸び伸びとした学校生活を送ってもらいたいと考えていました。

しかし、受験と言っても、そのような対策をはまったくしてきませんでしたし、親としても何もさせてきませんでした。当の本人も、市立中学校の良さなどは何もわかっていません。できれば今の公立小学校の友達とまだいっしょにいたい。慣れ親しんだ土地を離れたくない。「受験って、なにそれ?」「なんで俺が受験をしなくちゃいけないの?」と、受験どこ吹く風でした。

最終的には長女が通う高校の付属中学校を受験しました。個性尊重、自主自立、自由平等をモットーとしているため、きわめて「自由」な校風です。主体性を重んじているため「それが良いことのか悪いことのか」自分自身で判断できる自由を与えています。生徒は伸び伸びとし、表情も生き生き、個性的でユーモラスな生徒が多いのが特等です。個性を尊重し伸ばしてくれるような教育。個性的な子供をもつ親としてはとても魅力的な学校です。

もしも自分が合格すれば、引越して家族みんなで吉祥寺生活が送れる。自分の部屋が欲しい兄に最高の誕生日プレゼントができる。ただそれだけの気持ちでのぞんだ中学受験でした。

学校の人気も高く、学校説明会は大入りの満員で会場の席が足りなくなるほど多くの父兄が参加していました。参加している熱心な父兄から「試験は合計で3回ありますが、3回受けるべきでしょうか?」という質問がありました。教員いわく「2回不合格になって3回目に受かったという前例はありません。」という回答でした。試験は3回受けられますが、2回落ちたら3回目に受かることは無い、前例もない、3回受けても意味が無い的な説明でした。

説明会では「2回不合格で3回目に受かった前例は無い」と言われましたが、家内は3回の受験手続きをすべて申し込んでいました。「もしかしたら?」という期待を込めて。

過去問を見ても中学受験特有の頭を撚るような問題でかなり難しい。みるからに次男に歯が立つような内容ではありませんでした。

受験の意思が固まったのが試験日の直前1ヶ月前。近所の塾に相談に行くも、塾長曰く「お母さん、この時期に1ヶ月先の中学受験したいと来られる方、初めてです!大体、皆さん、2年前少なくとも1年前から来られますよ。申し訳ないんですが合格をお約束出来なくてもよろしければ、できる限りの事はやらせていただきます。」ということで受験勉強スタートしました。

そして試験1回目。家内が付き添い、満員電話に揺られ1時間以上かけて試験会場へ。2教科筆記試験後に面接も行う。本人は「まあまあできた、でもどうかな?」と自信無さげの返事。学校以外の場所で試験を受けるのも初めて、面接も初めて、朝の激混みの満員電車に乗るのも初めて、すべて初めての経験です。初日の結果は不合格。

試験2回目も同じく家内が付き添い満員電車に1時間以上かけて試験会場へ。そしてまた不合格。

試験を2回受けた時、わたくしは半ば「無理かな?難しいかな?」と諦めモードになり、家内にも「3回めに受かる気がしない?」と家内にこぼしてしまいました。3回目を受けてまた不合格になって自信を失うのなら、もうやめて3回目は受けなくても良いのでは?と、ネガティブに考えていました。

家内は「本人の気持ちに従おう」ということで、次男に「明日どうする?受ける?やめとく?」とたずねました。すると「やる」という声が返ってきました。「それなら最後まで頑張ろう!」と3回目に挑戦することになりました。

試験3回目も同じく家内が同行して試験会場へ。筆記試験2教科が終わり家内のもとにもどってきました。すると驚いたことに「俺100%受かったわ。絶対絶対絶対に〜〜〜」と言うんです。
「本当に?」
「うんマジで絶対100%以上、ぜったいに受かった」と誇らしげに言うんです。そして面接を終え帰宅。夕方のwebでの結果発表では…

可能性は低くても挑戦したこと、挑戦しなければチャンスはこないし成功は訪れないこと。次男と家内は最後まで諦めず挑戦し続け、最後に合格を手にしました。

勝因は、試験を2回受けて場馴れできたこと。国語の問題が「畑を荒らすモグラの駆除」が題材で、自然や動物が好きな次男の得意な専門分野であったこと。そして何よりも最後まで諦めなかったこと。次男は成功を手にしました。

「本当に嬉しい、頑張ったね、おめでとう!」「それとパパはあきらめモードになってしまいゴメン」わたくしは大反省です。そして無事入学式を迎えました。