ロベルタディカメリーノ（RobertadiCamerino）は、ベネチア発のブランドで、印象的なベルトモチーフの「R」のマークは、老若男女問わず一度は見たことがあると思います。ロベルタと言えば、「赤・緑・紺」のキーカラーが印象にありませんか。「ロベルタカラー」として世界中のファッション好きに浸透しているこの3色は、ベネチアにゆかりのある3人の有名画家に影響を受けたと言われています。ロベルタはこの3色を軸に、流行に左右されない大人のファッションアイテムを作り続けてきました。ブランドの歴史のスタートは、第二次世界大戦中のこと。当時は保守的なファッションがまだまだ主流で、実用重視のバッグしかなかった中、創設者のジュリアーナ・カメリーノが作った理想のバッグが口コミで評判が広がり、1945年のブランド創設へつながりました。そうしてバッグのデザインからスタートしたジュリアーナの才能は、スペインの天才画家サルバドール・ダリが「ファッションデザイナーではなくアーティストだ」と評したほどでした。1948年に生まれた「バゴンギ」というバッグは、モナコ王妃のグレース・ケリーに愛用されたことで爆発的な人気となり、誰もが欲しがったと言います。このバゴンギ、現在は現代風にアレンジされた「バゴンビーナ」として、なんと今も愛され続けているのです！現代に溶け込む形で、貴重な歴史を身につけられるロベルタディカメリーノは、ファッション・アート好きなら絶対持っておくべきブランドです。