ノリタケ(Noritake)は、日本の有名洋食器ブランドです。当初は輸出品として海外に送る日本の骨董や雑貨を扱っていましたが、次第に陶磁器が増えたことよりその将来性に確信を持つようになりました。明治22年（1889）のパリ万国博覧会を視察した創始者は、美しく画付けされたヨーロッパ製の磁器に心奪われ、磁器を日本で作りたいという思いから技術者をヨーロッパに派遣、ここから国産原料を使った白色硬質磁器への挑戦がはじまりました。明治37年（1904）には、ノリタケカンパニーの前身となる「日本陶器合名会社」を創立し、日本初のディナーセットを完成させたのは、10年後の大正3年（1914）のことでした。米国へ輸出された日本製の洋食器は大変な売れ行きで、やがて「ノリタケチャイナ」の名で世界中に知られるブランドへと成長、現在にいたります。繊細でありながら深みがあり、また日本人らしい細やかな配慮が感じられるプロダクトは今も絶大な支持をあつめています。