オーベルシー（AUBERCY）は、レニー・オーベルシー氏とアンドレア･オーベルシー氏が1935年に、フランス・パリにてスタートさせたシューズブランドです。創業当時は、デザイナーがイギリスでの靴の生産方法に影響を受けていた為、イギリス風の靴にフランスのデザイン性を取り入れた靴作りが特徴的でした。しかし、1950年代半ばに生産拠点をイタリアに移すと、イタリアの靴の特徴でありる高いデザイン性がオーベルシーの靴にも反映されるようになりました。オーベルシーの靴の特徴は、グッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法などを用いた、丈夫で実用性を持ちながら、高いデザイン性を兼ね備えているところにあります。同じフランスの靴ブランドである「コルテ」ほどの、自己主張の強いデザイン性は持っていませんが、控えめなで実用性の高いフォルムが万人受けするシューズです。また、日本人のデザイナー塩田康博（Yasuhiro Shiota）が、パリに於いて日本人初となるビスポークシューズ部門の責任者となって話題となりました。