ロンシャン（LONGCHAMP）は、ジャン・キャスグラン（Jean Cassegrain）がフランス・パリで立ち上げたバッグメーカーです。今やフランスを代表する老舗ブランドとして地位を築いています。その歴史は、1948年、父親から継いだタバコ・パイプを製造していた第二次世界大戦後に遡ります。平和を取り戻したパリの街でロンシャンはレザー張りのパイプを作り販売したところ、瞬く間にブームとなり、パリの人々の他にもアメリカ軍の米兵にパイプを届け、世界中へと人気が広まっていきました。 次第にパイプ以外の革小物やバッグなど展開するようになり、バッグブランドへとシフトチェンジしていったのです。ブランド名の由来は競馬場「ロンシャン」から名付けられ、ジョッキーを乗せた馬が駆け抜けていくイメージをブランドロゴのモチーフにしています。終戦後は旅行をする人々が増えた時期でもあり、パスポートケースや財布など旅行者をターゲットにしたアイテムの販売を強化。1970年にはロンシャン初のレディースバッグのコレクションをスタート。1993年に2代目フィリップ・キャスグランがデザインしたナイロン×レザーのバッグ「ル・プリアージュ」は大ヒットしロンシャンの名を世界に轟かせたアイテムでもあります。当時では馴染みのなかったナイロン素材を用い、シンプルで軽量でコンパクトに折りたたむこともできるとこもポイント。カラーバリエーションの豊富さも人気の秘訣で、"手に届きやすいラグジュアリー"として日本や世界中を股にかけ人々を魅了し続けています。ケイト・モスやサラ・モリスなど数々の人気ブランドとのコラボアイテムも発表し、話題となっています。