クリスチャンディオール（Christian Dior）は、1946年にフランス・パリで立ち上げられたラグジュアリーファッションブランドです。デザイナーのクリスチャン・ディオールは学生の頃より芸術に興味があり、アートギャラリーを友人とともにオープンさせます。そこにはパブロ・ピカソやマックス・ジャコブなどの絵画を飾り、ダリなど著名な芸術家との親交も深めます。 1930年代に世界恐慌により、画廊の閉鎖を余儀なくされます。その後デザイナーとしてリュシアン・ルロンのもとで働き、その才能に目をつけた"綿のファブリック王"と称されるマルセル・ブサックのサポートを受け1946年に「クリスチャン ディオール・オートクチュール・メゾン」の立ち上げを期に独立。翌年"47年にパリコレクションでデビューし、ファッション界に「ニュールック革命」を巻き起こす。ハーパース・バザーの編集長カーメル・スノウが「ニュールック」と称えた「8」・「コロールライン（花冠）」は、ウエストが引き締まりバストが強調され、裾にかけてはふんわりと広がる、女性の身体の曲線に合う美しいシルエットのコレクション。当時肩が角ばっているボックスラインが主流の時代に、多くの女性達が魅了され注目をされたコレクション。今もなお"ディオールのニュールックは新しい"と言われファッション界に大きく影響を与えたものでした。50年代もリードしたファッションを展開し、毎年コレクションを発表。パーティカルライン、チューリップライン、Aライン、Hラインなど様々なラインを付けたコレクションを展開したのはディオールが初めてでした。1957年にクリスチャン・ディオールが急遽し、若干21歳のイヴ・サンローランが後任デザイナーを務めデ・ドール賞を受賞するなど活躍。ジャンフランコ・フェレ、ラフ・シモンズなどがデザイナーを務めトレンドセッターとしてディオールを引っ張っていきました。2016年には元ヴァレンティノのマリア・グラツィア・ キウリがアーティスティック・ディレクターに就任。新生「ディオール」に期待が寄せられています。